日野市の司法書士。その妻の独り言
世間に余り知られていない司法書士ができる仕事。 今や登記だけじゃない。債務整理や訴訟代理など。妻から見た夫の苦悩や喜び。プライベートや趣味も書き留めていきたいと思います。
社会の縮図がここにあります。
ここの所、夫に仕事に『成年後見人』のジャンルのものが数々入ってきております。
徐々にではありますが、この役割の重要性と必要性を一般の方々が理解してくださり、そのお手伝いを微力ではありますが、夫は日々邁進しているようです。
夫のブログにも有りましたが、お兄様と長年同居なさっていた方がお兄様の納骨を出来ずにずっと気にしておられて、後見人に就任した夫にそのことを話されて夫はどうしてあげるのが良いのか、考えておりました。
彼女(依頼人)は夫が病院へお見舞いに行くたびに「兄の納骨はどうなっているのでしょう?」と、尋ねられ、夫は自分が動くしかない。と、依頼人さまが決めておられた霊園にお兄様のお骨を納骨しました。夏の気配が漂う日だったと記憶しています。
その後のお見舞いの際、夫がその報告をすると依頼人のかたはホッとされたようで、夫も「喜んで下っていたよ。良かった。」と、言っておりました。
ところが、その丁度一ヵ月後、依頼人の方の容態が急激に悪化し、あっという間に亡くなられてしまいました。
きっと、彼女は病床に有りながらもそのことが気がかりであられたのでしょう。
まさか、たった一月の間に二度、その霊園と訪れることになろうとは……。
暑い夏の日差しの中、読経の流れる中、夫と二人で頭を垂れながら依頼人様とそのお兄様のご冥福を祈ったのです。
帰り道、言葉少ない夫に「彼女は心置きなく、大好きなお兄さんのところへ逝けて良かったね。」と、言葉をかけました。
この方だけでは無く、夫が就任している後見人には老人養護施設に入られている方がいらっしゃいます。
夫は、こまめにその方たちを訪問していますが、先日ある方の施設から戻ったときに、こんな話をしました。
その方は何人かの方たちと同室なのですが、夫が依頼人の方と話し、帰り際部屋の出口で、一礼するときにいつも、凝視しておられる女性がおられるそうです。夫はいつも、その方にも手を振るようなのですが、ニコニコとそれは嬉しそうに手を振り、笑っておられるそうです。
人と触れ合うことは依頼人の方はもとより、その方にも何か、楽しい出来事なのではないでしょうか?
いいえ、そうあって欲しいと私は思ったのでした。
本当は、娘や息子や親戚の方たちがそうしてあげられればベストなのでしょうが、様々な事由でそれが出来ないこともあります。
そんな時、事務的に割りきって訪問をする司法書士もいれば、どこか身内感覚で気持ちを入れてしまう夫のような者も居ると思います。
良いか、悪いかは別として、夫が一人一人の依頼人様に対して、一所懸命なのは私の尊敬するところです。
ビジネスといえば、ビジネスかもしれませんが、夫の根底にある優しさは依頼人方たちに安心と安らぎを感じていただけていると信じています。
どこかで、このような血の通った関係をこの先も忘れずに居て欲しいと、傍で見ている私は思うのです。
いつか、私が年老いて、色々なことを忘れてしまったとしたら
夫のような人に後見人になってほしいな。と、思うのは身内贔屓なのでしょうか?
こんな、話をしたら「君は僕がちゃんと看取るから!」と、きっと言うのだろうな。と、彼の鼾を聞きながら思う私なのでした。
徐々にではありますが、この役割の重要性と必要性を一般の方々が理解してくださり、そのお手伝いを微力ではありますが、夫は日々邁進しているようです。
夫のブログにも有りましたが、お兄様と長年同居なさっていた方がお兄様の納骨を出来ずにずっと気にしておられて、後見人に就任した夫にそのことを話されて夫はどうしてあげるのが良いのか、考えておりました。
彼女(依頼人)は夫が病院へお見舞いに行くたびに「兄の納骨はどうなっているのでしょう?」と、尋ねられ、夫は自分が動くしかない。と、依頼人さまが決めておられた霊園にお兄様のお骨を納骨しました。夏の気配が漂う日だったと記憶しています。
その後のお見舞いの際、夫がその報告をすると依頼人のかたはホッとされたようで、夫も「喜んで下っていたよ。良かった。」と、言っておりました。
ところが、その丁度一ヵ月後、依頼人の方の容態が急激に悪化し、あっという間に亡くなられてしまいました。
きっと、彼女は病床に有りながらもそのことが気がかりであられたのでしょう。
まさか、たった一月の間に二度、その霊園と訪れることになろうとは……。
暑い夏の日差しの中、読経の流れる中、夫と二人で頭を垂れながら依頼人様とそのお兄様のご冥福を祈ったのです。
帰り道、言葉少ない夫に「彼女は心置きなく、大好きなお兄さんのところへ逝けて良かったね。」と、言葉をかけました。
この方だけでは無く、夫が就任している後見人には老人養護施設に入られている方がいらっしゃいます。
夫は、こまめにその方たちを訪問していますが、先日ある方の施設から戻ったときに、こんな話をしました。
その方は何人かの方たちと同室なのですが、夫が依頼人の方と話し、帰り際部屋の出口で、一礼するときにいつも、凝視しておられる女性がおられるそうです。夫はいつも、その方にも手を振るようなのですが、ニコニコとそれは嬉しそうに手を振り、笑っておられるそうです。
人と触れ合うことは依頼人の方はもとより、その方にも何か、楽しい出来事なのではないでしょうか?
いいえ、そうあって欲しいと私は思ったのでした。
本当は、娘や息子や親戚の方たちがそうしてあげられればベストなのでしょうが、様々な事由でそれが出来ないこともあります。
そんな時、事務的に割りきって訪問をする司法書士もいれば、どこか身内感覚で気持ちを入れてしまう夫のような者も居ると思います。
良いか、悪いかは別として、夫が一人一人の依頼人様に対して、一所懸命なのは私の尊敬するところです。
ビジネスといえば、ビジネスかもしれませんが、夫の根底にある優しさは依頼人方たちに安心と安らぎを感じていただけていると信じています。
どこかで、このような血の通った関係をこの先も忘れずに居て欲しいと、傍で見ている私は思うのです。
いつか、私が年老いて、色々なことを忘れてしまったとしたら
夫のような人に後見人になってほしいな。と、思うのは身内贔屓なのでしょうか?
こんな、話をしたら「君は僕がちゃんと看取るから!」と、きっと言うのだろうな。と、彼の鼾を聞きながら思う私なのでした。
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この記事へのコメント
sonnnakatanionegaisitai
そんな方にお願いしたい
む、難しい…(;;)
私も先だって、実家の父に私の考えとして、成年後見人の話をしました。
父も考えてくれるということで、少し話が出来ました。
徐々に老いていく父を見て、今のうちに考えてほしい問題です。
身内の弟が元気なら考えませんでした。でも、、弟が両親の意志を継げるか判らないので。
我が家にあるお墓と仏壇。私は姓が違うし戸籍を出た身の上。
遺産放棄すれば、実家の仏壇と墓の行く末がなくなってしまう。
お金が欲しいわけではないんですよね。
私も今回のことがあるまで、法律のことは全く考えもしないし、知りませんでした。
今でもわからないことがありますが、もっと身近に、成年後見人制度があることを知れればいいのになと、思いました。
ご主人さまは優しい!
弁護士や司法書士、、確かに仕事なのかもしてませんが、ちょっとした気遣いがものすごく大事なことって、わかります。
ありがとうございます。
その結果、お父さんや、お母さんの兄弟姉妹に相続権が
出てくるだけですから、やはり、ここはお子さんが受け継ぐのが一番かと。
夫は「沙羅双樹さんがわからないことがあればご遠慮なくお尋ねください。」と、言っていますので、
携帯メールにでもご連絡いただければと、思います。
はい、瞬間湯沸かし器(ふるっ!)な夫ですが、
根はとても、優しい人です (^o^)ゞ